「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」舞台探訪 スペイン(アラルコン) その4
フカル川 周辺探索
今回の記事は、フカル川の川辺探索と周辺の舞台紹介からです。
前回記事で登った高台から見えた渓谷へ下りて行きます。
↑の画像の ↓の部分を目指します。
パラドール の近くまで戻ってきたところ。
ここから見上げるパラドール・デ・アラルコンは、いかにも「中世ヨーロッパの要塞」といった風情があります。昔は城壁にずらりと兵士が並んでいたのかも。
上の画像の左手の門をくぐって道路沿いに進むとアラルコン市街へ戻ります。
右手の城壁沿いにも道のようなものがあるのですが、マップを見る限りそちらの方が近道になりそうだったので、今回筆者は右手へ進むことに…。
右の道(?)を進んだ結果、足元は岩がゴロゴロ、生えてる植物はひっつき虫だらけで大変なことに。とても観光客向けのコースではありませんw
途中で引き返せば良いものを、意地で進みました。
上の画像の通り、どうやらここは城壁の上のようです。
下まで結構な高低差がある上、足場が悪く手すりもありませんので、ここを通るのはあまりオススメしません。
しばらく城壁沿いに歩いて、やっと道路へ降りることができました。
この道路からも先程の城壁の上へ続く獣道のようなものが伸びていましたので、意外とよく人が通るコースなのかも…?
エンディングの石橋
道路を進んで渓谷に降りると、EDでクレハがリオに飛びついていたあの石橋が!
(もう少しEDの風景に合わせた角度から撮れば良かった)
こちらは、カナタが手をついていた石橋の側面。
こうして実際に見ると、作中でも表面の凹凸がしっかり再現されていることが分かります。
橋のたもとはあまり足場が良くないため、カナタと同じ位置に立つのは危険かも。
石橋からの眺めはこんな感じ。谷底から眺める空も良いものです。
前回記事で紹介した塔や、これから紹介する廃屋、ダムも見えています。
カナタとイリア皇女が出会った廃屋
こちらが、第1話で幼少カナタが泣いていた場所と思しき建物。
ここは、カナタがイリア皇女の「アメージング・グレース」を聞き、軍に入隊するきっかけとなった重要な舞台です。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の原点とも言える場所でしょう。(大げさ?)
ちなみにアニメでは、そばに建っている謎の石柱も描写されているというこだわりっぷり。
シュコ登場シーンのダムとフカル川
そしてこっちは、シュコ初登場シーンのダム。
ダムのそばにある小さな建物まで、実は作中でちゃんと描かれています。
川の水量が少ない時期なのか、アニメのように水は流れていませんでした。
しかし足元の岩場には水棲生物のいる水たまりもありましたので、時期によっては結構な量の水が流れているのかもしれません。
作中では、このダムとクエンカのサン・パブロ橋が近くにあるような描写となっています。
時告げ砦のそばに流れている川は、きっとクエンカの地形にこのフカル川を合わせたものでしょう。
再びアラルコン市街とパラドールへ
さて、川辺探索は一通り堪能しましたのでアラルコン市街へ戻ります。
往路は獣道のようなところを通って来ましたが、帰りは舗装された道路を歩きます。
整備された道って歩きやすくてありがたい…。
(結局、獣道を通るよりこっちの道路を歩いてきたほうが早かったかも?)
↓ 帰り道にこうして外側から城壁を見ると、谷底からの侵略にも万全の備えをするアラルコンの要塞っぷりを改めて感じます。
街までの道中、谷を挟んで別の監視塔を見つけました。
後ほどグーグルマップの航空写真で確認したところ、この城壁はさらに奥の谷間まで続いているようです。陸伝いに西方から攻めてくる軍隊への対策でしょうか。
市街に戻り、あらためてぶらぶらと散策。
日が暮れて涼しくなってきたせいか、猫がたくさん出てきていました!
ほとんどの猫は近づいても逃げませんでしたし、それどころか鳴きながら近づいてくる猫もw
アラルコンの街並みに溶け込む猫がなんとも可愛らしく、良い出会いとなりました。
住人らしき方が猫と戯れていたり、水や餌が置いてあったりと、地域で大切に世話をされているようでした。
食事を済ませるといつの間にか随分暗くなっていたので、パラドールへ戻ることに。
市街地から見たパラドールの夜景は、下の画像のようになかなか荘厳です!
クエンカの夜景と違って、こちらは昼も夜もどっしりとした印象。
↓ 夜の中庭も大変良い雰囲気です。
翌日はあいにくの曇天となりましたが、 パラドールは曇りでもなかなか映えます。
この日はあらためて第13話の塔へ出かけたのですが、曇っている上に風は相変わらず強いので肌寒く感じるほどでした。
こういった温度変化に対応するため、薄手でも何か羽織るものがあると安心です。(このときはユニクロのポケッタブルパーカーが役に立ちました。)
クエンカへの帰路
帰りは往路をそのまま反対になぞって、モティリャ・デル・パランカル経由でクエンカまで戻ります。
パラドールでチェックアウトを済ませ、タクシーを呼んでもらいました。
タクシーは当日依頼すると到着まで30分ほど待ちますので、スムーズに移動したいのであれば前日には依頼を済ませ、迎えに来てもらいましょう。
(タクシーは他の街から呼び寄せることになりますので、当日依頼だとどうしても時間がかかるのです。)
タクシーに乗り込み、モティリャ・デル・パランカルに到着。
ドライバーさんが気さくで、別れ際にガッチリ握手してきたのが印象的でしたw
さて、モティリャに到着したものの、次のバスまでなんと3時間待ち!
これも一興と思いつつ、街を散策していると天気が崩れて大雨に…
仕方がないのでバスターミナルに戻り、昼食を食べたりスマホでこのブログの下書きをしてバスの時間まで過ごしました。
このときバスターミナルのバルで食べたサンドイッチがあまりにも美味しくて感動!
具材は鶏肉だけというシンプルな構成でしたが、肉のジューシーさとパンの香ばしさが何ともたまらず、結構な大きさでしたがあっという間に食べてしまいましたw
またここを訪れることがあれば、もう一度注文すると思います!
(本当は色々な具材を選んで注文できるのですが、チキンしか分からなかったためこの構成となりましたw パンは固めですのでちょっとアゴが疲れるかも。)
そうこうしているうちに、クエンカ行きのバスが到着。
モティリャのバスターミナルにはチケット窓口がないため、乗車の際、運転手さんに直接料金を支払います。
クエンカ到着後は、ふたたび旧市街を散策。
初日に撮影し損ねていた時計塔を見に行ったりお土産屋さんを覗いたりしているうちに、こちらも天気が崩れてきました。
(この後マドリードも天気が荒れましたので、同じ雨雲が追いかけてきていたのかもしれません。)
それでも晴れているうちに再度クエンカ旧市街を訪ねることができたのは幸いでした!
おわりに(まとめ)
Amazonプライムビデオでたまたま「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」を視聴したのがこの作品を知るきっかけとなったわけですが、まさかスペインまで舞台探訪に行く日が来るとは思ってもみませんでした。
「長期休暇を利用して海外旅行でも行ってみようかな」くらいの気持ちで詳細な計画も立てず臨んだ旅でしたが、行ってみて本当に良かったです。きっとこの作品を知らなければ、わざわざスペインに行くことなんて考えもしなかったでしょう。
舞台探訪先駆者の皆さんが情報を提供してくださり、また現地でスペインの皆さんが暖かく親切にしてくださったおかげで今回の旅を楽しむことができました。本当にありがとうございます。
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」舞台探訪(聖地巡礼)の記事は、これで終わりです。
これらの記事が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。