「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」舞台探訪 スペイン(クエンカ) その2
アトーチャからクエンカへ
バスに乗り、アトーチャからクエンカに向けて出発します。
クエンカまでの道中、見渡す限りの平原と空の大きさに感動しました。
なんとなく1話OPで鉄道が走っていた風景に似ているかも?などと考えながら、
任地へ赴くカナタの気分を少し味わえた気がします。
途中立ち寄った街で、建物の間に旗を飾っているのを見かけました。
もしかしたら、水掛け祭りでセーズの街に張り巡らされていたしめ縄のヒントになった光景かもしれません。
クエンカ到着
出発から2時間半ほどで、クエンカ到着です。
このバスターミナルは新市街にあり、目的の旧市街からは少し離れています。
バスターミナル周辺でタクシーを見つけられなかったため、徒歩で旧市街へ向かうことにしました。
旧市街へ
20分ほど歩くと、旧市街らしき光景が開けました。
画像では少し分かりにくいかもしれませんが、遠くには時計塔も見えています。
いよいよやって来たのだと、胸が高鳴ります。
筆者はまず荷物を置くべくパラドールへ向かいたかったので、すぐ旧市街へは入らず、川沿いの道を登ることにしました。
この道は途中からそこそこ傾斜のきつい坂道になります。
坂を登っていると…
木々の間からサン・パブロ橋が見えました!
思わず表情が緩みます。
さらに、ふと上を見上げると…
作中ではナオミさんの家として描かれていた、宙吊りの家が目に飛び込んできます!
下から見上げると、家が断崖からせり出してるのがよく分かります。
パラドールへ
いよいよ、時告げ砦のモデルとなったパラドール・デ・クエンカ(Parador de Cuenca)へ向かうべく橋を渡ります!
この橋は欄干こそ金属製であるものの、足場は板張りで、人とすれ違うときは足元が揺れます。
高所はやや苦手なのですが、恐怖心よりもこの橋を渡れる高揚感の方が大きかったです。
なお、橋の下には道路が通っており、作中のように大きな川は流れていませんでした。
橋を渡り、少し坂を登るとパラドール到着です。
駐車場には旗の掲揚ポールが並んでいました。
これを見て「作中で隊旗を掲げていたポールの元ネタかもしれない…」と思ってしまうほど、もう夢中になっていました。
パラドールへ入り、チェックインします。
スペインでも地方部へ行くと英語が通じないことがあるらしいのですが、
クエンカのパラドールでは問題ありませんでした。
それどころか、日本語で「ありがとうございます」とまで言ってもらえました!
遠く離れた地で日本語を話してもらえると、少しうれしい気持ちになります。
パラドール内部は広く、部屋までスタッフの方に先導していただけます。
上の画像は中庭を囲む1階の回廊。受付を過ぎると、すぐこの場所に出ます。
タイルの模様は作中でもそのまま使われているようですね。
※なお「1階」と書きましたが、スペインでは地上階のことを「0階」と表現するようです。日本での階数からマイナス1したものがスペインでの階数となります。
見た目は古風なパラドールですが、しっかりしたエレベーターが設置されています。
部屋のある階まで上がり、スタッフの方の先導につづいて回廊を歩きます。
回廊は中庭に面した部分以外は窓がないものの、暖色の照明に照らされてとても良い雰囲気でした。
部屋に着いたものの、鍵の構造が不慣れなもの(開閉するために鍵を2周回す必要がある)だったため、少々手こずりました。
またドア自体当時のものをそのまま使用しているためか、立て付けもやや悪かったです。この古さを感じられるのがまた良かった。
以下、部屋の設備紹介です。
■アメニティについて使いかけの画像で大変申し訳ないのですが、アメニティ類の紹介です。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ等一式揃っています。
ただ、クエンカのパラドールには歯ブラシがなかったので持参すると良いでしょう。(画像中央に写っている箱には櫛が入っています。)
■ミニバーについて
部屋に設置してある冷蔵庫(ミニバー)利用についてですが、こちらはチェックアウト時に利用分を申告して支払うシステムとなります。チップと一緒に部屋に現金を置いておけばいいのかな?と思っていたのですが、間違いでした。
■その他
コンセントはCタイプです。充電用のUSB差込口も設置されていないため、日本から充電器等持ち込んで使用する場合は変換器が必要になります。
またスリッパがないため、旅行用のスリッパを持参すると良いでしょう。
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部屋を確認したところで荷物を置き、旧市街へ出かけます。