「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」舞台探訪 スペイン(アラルコン) その2
パラドール・デ・アラルコンに到着したところから、アラルコン紹介の続きを書いていきます。
パラドール紹介
まずパラドール・デ・アラルコン(Parador De Alarcon)の紹介から。
アラルコンのパラドールは古城を改装したホテルで、そのためか「いかにも中世ヨーロッパらしい」ゴツゴツとした無骨な印象があります。
パラドールの中では部屋数が最も少ないらしく、こぢんまりとした造りとなっていますが、城壁散歩というちょっと特別な体験ができるのが特徴です。(この後紹介します。)
この小さな門を抜けると、これまたゴツゴツとした壁に囲われた中庭に出ます。
クエンカのパラドールとは対照的で、外も内もゴツゴツしているのがおもしろいですね。(ちなみにクエンカのパラドールは修道院を改装してホテルにしたものです。)
上の画像の右手に見える階段を登るとフロントがあります。
ひとつ前の記事でも書きましたが、アラルコンではあまり英語が通じません…パラドールにおいても、英語が話せないスタッフの方がいらっしゃいました。
携帯電波の掴みも良好とは言えない環境ですので、翻訳アプリにスペイン語パッケージをダウンロードしておくなど、あらかじめオフライン翻訳の準備しておくと安心です。(パラドール内で提供されているWi-Fiに接続すれば、ある程度安定した通信が可能です。)
チェックイン後、部屋の鍵をいただきましたがクエンカの時のような先導はありませんでした。そもそも迷うほどの広さでもありませんので、必要ないのでしょう。その代わり、部屋への行き方は丁寧に説明していただけました。
ここのパラドールにもエレベーターが設置されていますので、階数に注意して部屋へ向かいます。(日本でいう2階部分がスペインでは1階と表記されます。)
■部屋紹介
部屋の窓からはだだっ広い荒野、フカル川、そしてソ・ラ・ノ・ヲ・トEDに出てきたあの橋が見渡せました!やや見にくいですが、画像中央に砦が建っているのも見えますね。
そして内装は…なんと、一部が当時のままの石壁になっていましたw
これが意外と違和感なく部屋に溶け込んでおり、「古城に泊まっている感」が増すおもしろい工夫となっています。
アメニティ類は下の画像のように一通り揃っています。ただし、スリッパはありませんので必要な方は持参しましょう。
■城壁歩き(Ramparts walk)
ベッド脇に備えられたパンフレットに「城壁歩きを是非体験してね(意訳)」との案内があったため、さっそくフロントへ申込みに行きました。
城壁へ出るための鍵を受け取り、意気揚々と階段を登って扉を開きます。
城壁に出ました!
周囲に遮るものがないので、ずっとずっとはるか遠くまで景色が見渡せます!(遮るものがない分、強風がまともに吹き付けて来ます…。撮影の際はカメラやスマホを落とさないように注意してください。)
昔の兵士たちも、この城壁に立って敵の侵入を監視していたのでしょうか。
フカル川方面へ目を向けると、大きく湾曲した渓谷と見渡す限りの荒野という圧巻の風景が広がっています!
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に登場した場面としては、幼少カナタとイリア公女が出会った廃屋、シュコ登場シーンのダム、エンディングの橋なども見えています。(後ほど、この川のそばまで下ります。)
アニメではダムから飛び立ったシュコがサン・パブロ橋上空を羽ばたくシーン(第1話)がありますが、実際の位置関係はこんなに大きく離れていたんですね。
ちなみに、アラルコンのダムからクエンカのサン・パブロ橋まで直線で約60kmです。
もう少し城壁を進んで、タクシーで走ってきた道を見下ろします。
2つの谷に挟まれた尾根に沿って、塔や城壁が連なっています。この地形はまさに天然の要塞という表現がぴったりですね。
奥に見えている塔は、手紙を渡すためリオを探していたカナタが行き着いた場所です。
探訪当時は意識していませんでしたが、今思うと画像中央に見える門はカナタがセーズに到着したシーンのものでしょうか…?
城壁歩きの最後に、城壁から見下ろした中庭を。
上から見下ろした際の印象も飾り気が少なくシンプルで、やはり戦闘のための砦なんだなあという感じがします。
ちなみに画像中央に写っているサビ色の構造物はエレベーターです。
あまりの強風で寒くなってきたので、鍵を返しに戻りました。
そのまま、市街地へ出かけます。
アラルコン市街
アラルコン市街は本当に人が少なく、とても静かです。
観光客らしき人も多くは見かけませんでしたが、交通の便があまり良くないからでしょうか。
ぶらぶらしながら、古い歴史のありそうな教会を写真に収めました。残念ながら中には入れない様子。
さらに歩くと、マヨール広場に到着。ここはアラルコンで一番人が集まっている場所でした。
ちなみにマヨール広場とは「その都市の主要な広場」くらいの意味を指すそうですので、マドリードにもクエンカにも同じ名前の広場があるのです。
さて、このマヨール広場の北側に美術館があるのですが… この建物の側面にEDのワンシーンに登場した道がありました!
カナタがジャンプで階段を飛び降りるシーンのものですね。
アニメと関係なく楽しめる街ですが、こうした発見があると一層テンションが上がるものです。
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次回は、周辺の探索について書く予定です。
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